四季〜二人で歩む季節〜



そして、あたし達はあたしのアパートへと向かう。


ファミレスの中では、カップルみたいに会話が弾んでいたのに、いざ車に乗り込むとお互いに口を閉ざしていた。


「何か飲む?」

「いや、あんまりゆっくり出来ないから。」

「そっか。」


レンがあたしのアパートに来るのは、いつ振りだろう?


二人、並んでベッドに腰かけてみるけど、何となく気まずい空気が漂う。


「…和香ちゃんと悟に怒られちゃったよ。」


沈黙の中、先に口を開いたのはレンだった。