「早く着替えて家でゆっくりした方がいいんじゃないですか?」 「そうだよね。」 全身に力を込めて立ち上がった瞬間、一瞬で目の前が真っ暗になってあたしは倒れてしまった。 「ミユさんっ!」 和香ちゃんの驚きの声が聞こえた気がしたけど、あたしはそのまま意識を手放してしまう。 どれくらい経ったのだろうか? 目が覚めた時、あたしは病院のベッドの上に居た。 真っ白な天井が視界に広がり、外からは日常の喧騒が聞こえてくる。 ふと、窓側に視線を向けて、あたしはハッと息を飲み込んだ。 何で…ここに居るの?