「…シゲ?」 「俺、こんな風にお酒に逃げてるミユさんを見るのが辛いです。 俺ならミユさんの事、不安にさせません。 ダメですか、俺じゃ。」 「シゲ…。」 シゲの気持ちには、気付いていた。 こんな弱り切っている時に言うなんて卑怯だよ。 シゲの気持ちは嬉しくて、でも胸が苦しくなった。 こんな時にまであたしの頭の中にはレンが居て、そして再認識させられてしまう。 抱きしめられるぬくもりは、あたしが求めているモノとは違う気がした。 やっぱりあたしはレンが好きで、レンじゃなきゃダメなんだ。