飲み過ぎてしまわないように、そう心の中で思っても、結局はお酒に逃げてしまう。 週末の金曜日という事もあって、今日は少しだけ忙しい。 「ミユさん? 大丈夫ですか? アパートに着きましたよ。」 案の定、飲み過ぎてしまいシゲにアパートまで送ってもらった。 一人では歩けない程に足元がふらついて、車から降ろしてくれようとしてるシゲの胸元に倒れ込んでしまった。 「あっ、ごめん。」 とっさに離れようとしたあたしを、シゲはギュッと抱きしめる。