「ここは?」 「ついて来て。」 あたしの問いかけにレンは答えをくれず、その建物に入ってしまった。 後れないようにと、レンのあとを追う。 建物の中はどうやら病院らしく、白衣を着た人や車椅子に乗ってる人などがいた。 そんな中、レンはスタスタと階段を上り2階へと向かう。 一つの部屋の前に立ち止まり、小さくノックをして扉を開けた。 中から返事はなかったけど、あたしは少し緊張しながらレンのあとをついて行く。 部屋の奥へと足を進めると、車椅子に座った女の人が窓の外を眺めていた。