黄色いひまわりは、太陽に向かってシャンと背を伸ばしている。 窓の外を眺めているだけでも飽きないほどの、とても鮮やかな色が広がっていた。 「もう着くぞ。」 「旅館とかホテルってなくない?」 「もうちょっと海の方に行けば、小さなコテージがある。」 「そうなんだ。」 さっきとさほど変わらない畑ばかりが広がる中に、3階建てぐらいの横に大きな建物が建っていた。 レンはその駐車場に車を停めた。 ここがコテージなはずがないのに、レンは車から降りてしまい、あたしも慌てて車から降りる。