四季〜二人で歩む季節〜



「ありがとう。」


レンがわざわざ取ってきてくれたのが、何だか可笑しかった。


「前に旅行行こうって言ったの覚えてるか?」

「夏になったらって言ってたよね。」

「そう。行くか?」

「行く!でも、いつ行くの?」

「お前、いつ休み?」

「日曜日は休み。
だから、日曜日出発で一泊して帰って来るならいつでもいいよ。」

「じゃあ、今度の日曜日な。」

「うん。」


突然決まった旅行は、レンが行き先を決める事になった。


あたしは今から楽しみで、日曜日が待ち遠しかった。