「じゃあ要ちゃんはどんな人がタイプなの?」





「うん…?とりあえずつり目で背が高くて黒髪短髪で後は…」





「わかったわかった!ようはなかなかいないって事でしょ!」





「まぁ…はっきり言ったらそうね」






「はっきり言わなくてもそうだと思う」






どういう意味よ!!





「でもそんな人なかなかいないんだったら要ちゃんって付き合ったことないの?」





「や…付き合ったことは、ある」





「えぇ?!そんな人いたの?!」






「ううんー真逆の人」






「真逆?!」







髪は茶髪のわりと長め
身長はあたしと変わらないぐらいで
(あたしは高いほうではない)
たれ目のほわんってしてる感じ。






「その人とわりと長い間付き合ってたんだけどさ、なんか違うのよ」





「違う?」






「今度付き合うなら、絶対逆の人にしようって決めたの」





「ふーん…いろいろあったんだねぇ」





「まぁ…いろいろとねぇ」









そう。
思い出したくないぐらい、いろいろあったなぁ。
斎藤にはまだ言わないけどね。