晴れて高校2年生となったあたしは、基本的に友達に恵まれたせいか新しいクラスでも孤立することはなかった。





やっとクラスの人の名前も覚え出してきて、なかなかの滑りだしを見せたあたしはある男の子と仲良くなった。





斎藤 駿一
彼の名前だが、専門に通い始めた今でも連絡を取り合う仲になっている。
ちょっとした変態。っていうのが多分あいつの誉め言葉だろう…






「なぁー要ちゃん?要ちゃんは付き合ってる奴いるん?」





「や。いてないけど…別にすぐ欲しいってわけじゃないしねー」







ちなみにこれが、初会話
大変びっくりしたのを覚えています。






「斎藤君?はなんかモテそうな感じだよね」





「そう?じゃあ俺と付き合ってみる?」






「対象外です」





「…要ちゃん厳しい」









友達としてはいいタイプ
だけど付き合う付き合わないっていう対象ではなかったんだ。