幸せは長くは続かなかった。

「遥〜ちょっといいか??」

ある日の放課後、和に呼び出された。

「どうしたの??」

「明日、放課後予定あけといて!!送っていくから」

「わかった!!」

この時、少し嫌な予感がしていたのを私は気付かない振りをしていた。




次の日の放課後、和の車のとこで和を待っていた。

「わりぃ待たせたな」

「ううん。大丈夫だよ」

「乗って」

「うん」

車を発車させた。

「あのさ、遥・・・」

「ん??」

「別れよ・・・」

「えっ!?今なんて??」

「別れよう」

「なんで!?私、和に嫌われるようなことしたかな??」

「ううん。してないよ。他に好きな人ができただけ・・・ごめんな」

「酷いよそんなの」

涙が溢れ出てくる。

和の方をみると、和の目からも涙が溢れ出していた。

「ごめんな。遥・・・幸せにしてやれなくって・・・ほんとにごめん」

「・・・」

言葉が何も出てこない。

「着いたよ。遥、これ・・・どうしても辛い時に読んで」

「わかった。ありがとう」

車から降りて、家に入った。

「おかえり」

「ただいま・・・」

「どうしたの!?元気がないけど」

「和と別れちゃった」

「そう・・・まぁ運命の相手が和くんならまた巡り会えるわよ」

「うん・・・今日はご飯いらないや、おやすみなさい」

「おやすみ」

階段を駆け上がり、自分の部屋に入ってベッドの上で一晩中泣いた。