瞳に映るエメラルド

「どれくらい採られたの?」

 それにベリルが薄笑いを浮かべる。

「普通の人間なら、失血性ショックで死んでるくらいかな」

「!!」

「それが毎日だからな、さすがにフラフラする」

 にこりと笑顔で言ってのける。簡単に言ってんじゃないわよ……

「私の何を採った処で、得られるものなど無いというのに。ご苦労な事だよ」

「そう……なの?」

 首をかしげるミカに、ベリルはふっと笑う。

「不思議かね?」
「そりゃあ、まあ」

「永遠性は、私にしか与えられていない権限だという事だ。私から離れたものに
永遠性を持つ権利も意味も、理由も無い」

 血を採っても、彼から引き離された時点でそれはただの人間の血液にしか過ぎない。

ベリルは、喉の奥から笑いをしぼり出す。

「試行錯誤しとったよ。無駄だという事を理解しない」