瞳に映るエメラルド

 数日後、上官に潜入報告をするマリ。

「……」

 上官は、そんな彼女を見つめる。

「ミッシング・ジェムは……保護、出来なかったそうだな」

「はい」

 マリはすっぱりと言ってのけた。それは保護という名の束縛に過ぎない。

 彼女に、それが出来るハズがない。上官は納得するように溜息を吐き出す。

「はあ……言っちゃった」

 報告を終え外に出る。マリは空を仰いだ。

「これでいいのよね」

 そして、ベリルの姿を心に深く焼き付けた。


 END