瞳に映るエメラルド

「……」

 ベリルは、眉間にしわを寄せた。

この場面、以前にもあったぞ。そうだ、あれは、ミカの時だ。日本人は、外国人に惚れやすいのか?

 ベリルは小さく溜息を吐く。自分の雰囲気のせいだとは、微塵も思っていない。

 そんな彼女に、ベリルはいつものようにささやくのだ。

「幻想だよ。すべては」

 言って、キスをする。一瞬、驚いたマリだがそのまま静かに与えられたキスに酔いしれる。

「ベリル!」

 走り去る背中に、マリは叫んだ。