瞳に映るエメラルド

「ボス、捕まえました」
「ご苦労だったわ」

 そう言って、女は男の首に腕を回した。すらりとした長身の美女は、流し目で男を誘う。この組織のボスは女性のようだ。

 異性を誘うような、体のラインを強調する服を着て色目を向ける。しかし、男は視線を落とし重々しく意見した。

「ボス。奴を研究しても無駄です。何をしても、奴から永遠性を掴む事が出来ません」

バシッ!

 その言葉に、女は男を平手打ちした。

「そんなハズは無い! きっと何か方法があるはずよ。私が年を取って醜くなってもいいの!?」

 ベリルを欲するのは、大体がそんな理由である。捕まえて研究し、何も見つからない事に愕然とする。そんな事の繰り返し。

 この組織は麻薬の売買などを手がける小さな組織だが、この女がボスになって急成長を遂げている。