瞳に映るエメラルド

 結局、彼は半分楽しんでいる。楽しんでなきゃ、やってられるか。そういう気分なのだ。

 その中で、ミカと出会ったのは彼にとっては新鮮な事件ではある。あそこまで自分の事を臆しない人間は、久しぶりだった。


 長年生きてると、感情の起伏が失せていく。だが、彼にはそれが無い。それが彼の人間性なのだろう。

 大抵は彼の言動に戸惑い、対応に苦労する。今回も相手の組織は、彼の動きを予測出来ず逃がした。

 実は、今の組織から逃げるのは2回目だったりする。