「もしかして、からかわれてるのかしら」

 朝、ミカはぼそりと言って、バルコニーから外を眺める。

「どしたの? ミカ」
「なんでもない」

「!」


 そういえば……キスが、ポテトチップスの味だった。


ミカは、1人でくすくすと笑った。



 大丈夫かな。ちゃんと逃げられたかな。心配ではあるけれど、きっと彼なら大丈夫。


多分……