瞳に映るエメラルド

「そういえばね」

 食べているベリルから目線を外し、小さく見えている空に視線を移す。

「みんなね、あなたの事格好いいって言ってた。なんか、嬉しかった」

「そうかね? 自分では解らんのだが」
「あなたって、モテるでしょ」

「モテない事もないな」
「……」

 さらりと言われると、ちょっとムッとくるな。

「今も大人気だ」
「そういう意味でじゃないわよ」

「わかっとる」
「……くっ」

 こっこの人は……どこまで本気なのかわかんない。

「ガイジ……あ、外国人なのに日本語が上手いから。エセじゃない?とか」

「私の場合。外人でも間違いはないかもしれんがな」

 ベリルは薄笑いで応えた。

「え?」