笑いながら頭を抱える。

「……」

 軽い口調だけど、疲れている事には変わりないんだな。

「待ってて」
「?」

 戻ってきたミカの手に、

「ジャンクフードか」

「お菓子よ。食べたら少しは回復する?」

「多少はな」

 あんまり大きな音は立てられない。慎重に封を開けて、ベリルはもそもそと食べ始めた。美味しい顔はしてないけど。

「お菓子、嫌い?」

「嫌いではないが、あまり食べないのでね」

 相変わらずジジ臭いしゃべり方。ミカはクスッと笑う。