笑美はゆっくりと

下りてくる

エレベーターを

待っていた。
 
薔薇の花、

なんてあたしには

似合わないかな。

ちらと見下ろして

思った。

けど、いいのだ。
 
エレベーターが

一階について、

扉が開いた。

そしてほぼ同時に、

姉が飛び出してきた。


「あっ。」