雨空と薔薇


ここからやっと、

あたしは人間らしく

生きられるのだ。

 
花嫁さんのような

薄い手袋の手を、

ナイフから離した。
 
返り血は、

薔薇で防いだ。
 
隣のエレベーターで

自分の泊まる

階へ上がる。
 

あとは彼女の死を

聞いて泣けば

良いだけ。
 

嬉し涙だなんて

誰にもわかるもんか。

 
彼女は、

あたしを

いじめたことなど

一度もない。

両親だって、

そう思っていることに

なっているのだから。







~こういうシーン入れるのって違反??と怯えつつ~