モテる女とモテる?女

そして入学式の一日は滞りなく終わり、帰路につく。


裕美も雄子もそれぞれ親と車で帰るらしく、2人はまた明日ね、と帰っていった。




じゃ、雄子の様子でも追ってみますか!


どうやら母親と帰るみたいだけど、すっげー美人のお母さん!!

と、その美人母が口を開いた。


「ねぇ雄子?あんたまた女の子に追いかけられた?」


不 意 打 ち !


だがこんな質問も雄子は慣れっこらしく、

「今まで追われなかった日がある?」

と返した。


え‥
追われなかった日がないのかよ!


そして美人母は本題に入った。

「実は日曜日に私の姉の一家と会うんだけど、日曜あけといてね!」

「え?お母さんのお姉さんの一家?」


母の姉なんて近い親戚一家についてなぜ疑問を持つかというと、母が美人なだけにお姉さんも美人なので、いつも独身っぽかったからだ。

というか、独身だと思っていた。

しかも母の姉は世界を飛び回る仕事をしていたため、あまり会ったことがなかったのだ。


「いつ結婚してたの!?」

「私より3年くらい前かな♪」


今知った‥
お姉さんに夫がいるなんて‥

雄子はせっかくの美形の顔をくずしてまで驚いていた。