隣の彼はイケメン兄弟?!

ガチャン・・・

リョウは玄関のドアを閉める。


「花音・・・。」

「リョウ・・・。」


はぁ・・・私は気付かれないように下を向いて深呼吸をする。


「とりあえず、入って?」


私はリョウを部屋へ上がるように言った。

リョウは何も言わずソファーへ座る。


「リョウ・・・?何か飲む?」

「あっ、あぁ・・・。」

「何がいい?」

「じゃあ、コーヒーかな・・・。」


何だか話しづらいよぉ・・・。

私は無言でコーヒーを入れる。
やっぱり、何か話す?!



「あっ、あのさぁ・・・。」

「ん?」

「ミルクと砂糖入れる?」

「いや・・・。」


リョウは首を横に振る。

私ってば、何を聞いてるのよ!

リョウがブラックだって事くらい分かってるでしょ!


でも、なんだかこの静かなのは絶えられなくて・・・。

私はリョウに見えないように溜息を付いた。