隣の彼はイケメン兄弟?!

そして、私の目をジッと見つめ、私の肩へとそっと手を下ろした。



「俺は、泣いている花音は見たくない。花音を泣かせる奴は、いくら涼太でも許さない。」

「うん・・・。」

「花音・・・?」

「隆志?私、今日リョウと話してみる。で、自分の気持ち確かめる。リョウの気持ちも。だから残業は・・・。」

「分かった、今から残業にならないように、急ピッチで仕事するぞ!」



隆志は私の頭をポンッと叩いて、会議室を出て行った。

そして、私は昼休みリョウの携帯にメールをした。



『ちゃんと、話したい。今日夜、家で待ってるから。ずっと、待ってるから。 花音 』




しかし、定時になるまで、リョウからの返事はないままだった。

私はそれでも家へ急いで帰った。

リョウがいつ来るかも分からない。

もしかして、来ないかも知れない。


私はご飯も食べずにひたすら待った。

やっぱり来ない?

それともメールを見ていないとか?


待って、待って、待ち続けて、そして9時ごろ・・・。

ピンポーン♪やっと、待ちに待っていたチャイムが鳴った。