その隆志の言葉に、私は今まで我慢していたものがどっと溢れ出た。


私は、隆志の胸でワンワン泣いた。

こんなに涙が出たのは久し振りだ。

涙って何処から出るのだろう?

隆志は何も言わず、ずっと抱きしめてくれていた。



そして、少し落ち着いて来た私に隆志は「もう大丈夫?」と声をかけてくれた。


「大丈夫。」


そして、隆志は私をソファーへ座らせ、自分も横に座る。

隆志は夜中ずっと、私の横にいてくれていた。

何もせず、ずっと私を隆志の肩に寄りかからせてくれた。

頭も何回も撫でてくれた。



「メイクだけ取ってまたここへおいで?」


隆志は本当に優しかった。

私は、メイクを取り、洋服も着替えてきた。



「お風呂は?シャワー浴びる?」

「うううん?まだここにいたい。」


私はソファーに体育座りをして、もう一度隆志に寄りかかる。



「このまま・・・。」

「いいよ、ずっとこうしててやる。」


隆志は私を引き寄せてくれた。

そして、私はその手に安心して、疲れたせいかそのまま眠ってしまったのだった。