隣の彼はイケメン兄弟?!

「あれ?リョウは?」



私は周りを見渡し、リョウを探す。

すると、横にいたトオル君が、リョウの居場所を教えてくれた。


「何だかあいつ、さっき向こうの方へいったよ?」

「ありがとう!」


私は、トオルが言う方向に走っていく。


「あれ?いない・・・?」


すると、私は、後ろから腕を掴まれた。


「リョウ?」


私が振り向くと、そこにいたのはトオル君だった。


「トオル君・・・?」

「ふふっ、あいつはここにはいないよ。さっき、あいつトイレにいってたもん。」

「えっ・・・?」


私、騙されたって事・・・?


「離して!」


私は無理矢理掴まれた腕を解こうとする。


「甘いな。」


私は、その手を掴まれたまま、路地裏に引きずり込まれた。