隣の彼はイケメン兄弟?!

「兄さん!」

「お前、遅刻した挙句にこれかよっ!」



隆志はリョウの頭を拳骨で軽く叩いた。

隆志は私のずっとリョウに握られていた方の手をとる。


「何・・・?」

「ん?消毒。」


隆志はわざとリョウに見せびらかすように、私の手にキスをする。


「お姫様、行きましょうか?」

「えっ?」


今度は隆志にリードされる。


「兄さん、ずるいっ!」

「お前が、抜け駆けするからだ。」


そう言って、私は隆志と一緒に外に出たのだった。

香おばちゃんが、教会から出てきた。

みんなの気持ちいっぱいのフラワーシャワーを浴びて。


「いいなぁ・・・。」

「早く結婚したくなってきたか?」

「そうだけど・・・。」

「じゃあ、すぐにでも・・・。」