隣の彼はイケメン兄弟?!

ん・・・わからないよぉ。と、その時。


「かのん♪」


私の耳元で誰かが囁く。

横を向くと、えっ?りょう?!

ダメダメ神聖なこの場所で大声出しちゃ駄目!



「リョウ?何してるの?遅刻だよ?」

「もう、花音分かったんだよね?」

「何がよ!みんな意味不明な事ばかり。」

「ふーん、まだ花音思い出せないんだ。」



リョウは意味ありげに私の横へと座る。



「ちょっ、リョウは隆志の隣なんじゃない?」

「そこまで、気が付いてて思い出せないんだ。花音って本当抜けてるね。」



その言葉にちょっと、ムカついて、私はリョウの膝に拳骨を食らわせようとした。


けれどもその拳骨は、まんまとリョウの手によって押さえられ、リョウを叩くところか、私の片手は身動き取れなくなってしまった。


「リョウ離して?」


横にお母さんがいるのに。

幸いお母さんは香おばちゃんに夢中で、私達の事なんて気が付いていない。


「リョウ?」

「シーッ!」


リョウは自分の人差し指を口元に持っていき、静かにという目で私を見た。

もう、静かにさせないのはあなたでしょ!