「兄さん!なんだよ?大阪って!」

「仕事だよ。な?花音。」

「うっ、うん・・・。」


隆志は私を引き寄せる。


「花音?」

「おやすみ。」


ちゅっ・・・



隆志は私にキスをした。

リョウに見せ付けるように。

長い長いキス。



「んっ・・・ふぁっ・・・ん・・・。」



リョウはそんな私達を見ているだけだった。

そして「おやすみ」と自分の部屋へ戻って行った。


隆志も、私の唇から離れると「愛してるよ?花音」と言って、自分の部屋へと入っていった。


「いったい、なんだったの?」


玄関前に1人取り残された私。

何が起きたのか、自分で自分がよく分からなかった。