「リョウ?お風呂が沸いた。」

「そっか。」



リョウは下着とかが入ったビニール袋を持ってトボトボとお風呂へ向う。

さっきの気付かれてないわよね。


私はリョウがお風呂場へ行ったと同時にクッションに顔を埋めた。

それからリョウがお風呂から出てくると、明日の事を伝えた。



「明日は、ちょっと遅くなるからお風呂何処かで入ってこれる?」

「うん、わかった。」


そういえば・・・。


「ねぇ、お風呂の修理いつくるの?」

「今週の金曜日だって。」

「じゃあ、あとは木曜日だけだね。」

「せっかく花音との秘密が出来たと思ったのに、残念。じゃあ、また木曜日ね。」


リョウは玄関を出た。


「おやすみ。」

「おやすみなさい・・・。」



私は続けて、お風呂に入った。

リョウが入ったお風呂。

きっと、今・・・リョウと私は同じ匂いをしてるはず。

だって、石鹸一緒の使ってるんだもの。


何だか今日の私はおかしい。

どうしたんだろう。


今日の事は、私だけの秘密。

そして、あのキスは・・・私の心の奥にしまいこんだのだった。