隣の彼はイケメン兄弟?!

「ごめん、だって絶対リョウだと思ったんだもの。」

その言葉が嬉しかったのか、ちょっと顔を赤らめるリョウ。


「そういえば、今日はバスタオル持って来たの?」

「うううん?」

「えーっ?」


じゃあ、今持ってきてよ!と、言うのはやめた。



「花音の香りを感じようと思って。」

リョウは私に近づき、犬みたいに鼻をクンクンと動かす。


「ばかっ!ちゃんとリョウには洗濯したものを渡してるわよ!」

そっかぁ・・・と残念がるリョウ。


「じゃあ、今日も貸してあげるけど、今度から持ってきなさいよね!」

ん?今度からっていつまでなんだ?


「あっ、でも、リョウごめん!私今帰ってきたばかりで、お風呂まだ沸かしてないの。どうする?いったん自分の・・・。」

「ここで待ってる♪」


リョウは私の言葉を最後まで聞く間も無く返事をしてきた。