隣の彼はイケメン兄弟?!

次の日の朝。

私はいつも通り会社へ行った。


「おはようございます!」

「おはよう!」


みんなに気持ち良く挨拶する私。

でも、今は一番顔を合わせ辛い人がここにいる。

それは、隣の机の山下隆志。


リョウとの秘密(そんなに大きな秘密ではないけど)があるせいで、なんとなく後ろめたい気分なんだよね。


「山下さん・・・おはようございます。」

「あぁ、おはよう。」


隆志はもう机について仕事をしていた。

だから、私の方をチラッと見ただけで、あまり顔を合わせずに済んだ。

ちょっとだけホッとしたかも。