隣の彼はイケメン兄弟?!

「花音!」


私を後ろから抱きしめるリョウ。


「僕にやっとドキドキしてくれたの?」

「いや、そうじゃなくて!って耳で囁かないで!」

「感じちゃう?」

「バカリョウ!髪の毛乾かしなさいっ!」



私はリョウから離れるように、洗面所まで行った。

そして、ドライヤーを持ってきてリョウに渡す。


「はい。」


照れ隠しでぶっきらぼうに渡す私・・・。

でも、リョウはそんなの気にしてなくて。


「ありがとう。」


私に飛びついてきそうなくらいの、満面の笑みだった。

ウォーン・・・

リョウはドライヤーで髪を乾かす。

またその姿も格好良い・・・。

って、ダメダメ!



「リョウ!髪の毛乾かしたらさっさと帰ってよね!」

「はーい!」



そういうと、ドライヤーを止めた。