「花音もうお風呂もう入ったの?」

「うううん?これから。今食事が終わったばかりだし。」

「そうか・・・。」


リョウの少し困った顔。


「あっ、ごめん。今すぐやるね。そしたら、先に入っちゃって?」

「いいよ。花音が入るまで待つ。」

「うーん・・・。」



こういう場合私が先に入るもの?

でも、入っている時に、近くにリョウがいるっていうのも気になるしなぁ。

それに、私が入った後のお風呂に入ってもらうのも恥ずかしいしなぁ。


結論!やっぱり・・・。


「先に入って?今すぐやるから。」

「えっ?そんな気を使わなくていいのに。」

いや、気を使うというか、気になるんですっ!


私はお風呂のお湯を沸かし始めた。


「ちょっと時間掛かるけど、一回自分の部屋へ戻る?」

「いや、ここにいる。」