僕等の怪談(1)

警察の現場検証で、赤紫の紫陽花の下から彼女の小さな頭蓋骨が見つかった。
その頭蓋骨と共に女生徒の身体と頭部を切断したサバイバルナイフが見つかった。
警察の話しでは、いくらサバイバルナイフでも身体と頭部を切り離すのはかなり困難だと言う。
けれとサバイバルナイフからは彼女のものだと思われる血痕と犯人の指紋が確認された。
人目を気にしてノコギリを運べなかったのか、長時間かけて彼女の遺体に係わりたかったのか、それは犯人にしか分からない。

指紋から再捜査が行われ、13年前に容疑をかけられていた浪人生が捕まった。
当時浪人生だった男は、犯行後大学に受かりエリート商社マンとなっていた。
彼女が生存したいた時には、一日中彼女の事が頭を支配していて勉強が手につかなかったらしい。
男は、彼女と決別してからは落ち着いて勉強が出来たと供述した。