──怜衣!


オレは叫びたかった。

怜衣を呼び止めて
話をしたかった。


でも、オレには
そんなことをする
資格なんてない。



なぁ怜衣?


オレの心が怜衣を呼ぶ。






すると遠く離れた怜衣が
オレの方を振り返り
ニコッと笑った───