怜衣のタオルで 水を拭いた。 怜衣と楓は 走って戻ってきた。 「先生ありがとね」 今度は二人でそう言った。 「オレに感謝しろよ」 そう言って笑い合う。 「怜衣、これサンキューな」 オレは怜衣に タオルを返した。 「あっ…いえいえ」 なんでそんなにビビる? ──キーンコーンカーンコーン 授業が終わった。