──ピシュッ! さっきよりも 遠くに飛んだ。 怜衣と楓が喜ぶ。 気付けばオレは びしょ濡れだ。 メガネをとり Tシャツで水を拭く。 するとまた一瞬 怜衣と目があった。 「先生ありがと。はい」 そう言って、 怜衣はオレに タオルを渡した。 「サンキュ…」 オレがそう言うか 言わないかのうちに 怜衣は走ってロケットを 取りに行った。