「なぁ空ー、」

「な、なによっ」


あたしは振り向かずに

旭に答えた。


「俺さぁ、空の事好きになっちゃったかもね。」


な、なに・・?

好き・・?っていった?


「なによ、もうからかわないでっ!」

「からかってねーし。」


今度の旭の言葉は、

すごく真剣だった。


「も、もーっ旭なんて知らないっ!」

「そ、空?!」


あたしは恥ずかしくって、

旭の部屋を飛び出した。