ヴォーカルだけ、先にステージから降りてきたのか。 でも 彼は 階段の上から動かない。 それどころか、そのままぐらりと揺れて、座わり込む。 危ない。 その瞬間、怠惰だった体が、 自分でも不思議なくらい、素早く反応した。