生きる

次の日、学校も終わり、いつものように帰った。
無心に足が動いていて、気が付いたらジムの前にいた。
ハッと我に返った寛治は、家に帰ろうとした。
けど、足が動かない。
自分は一体、何がしたいんだ。
ゆっくりと時間が過ぎる中、寛治は答えを出した。
素直になろう、と。
自然に足が進み、ジムのドアノブに手を置いた。
これが名トレーナー、伊藤 寛治の始まりだった。