生きる

翌朝、寛治は布団から出て、階段を降りていった。
まだ脳にダメージが残ってるせいか、うまく平行感覚が取れない。
フラフラと足を使いながらも、学校にはちゃんと行った。
しかし、ボクシングジムには行かなかった。
いや、行けなかったのだ。
試合に出られなくなった以上、行く意味なんてないのだ。
そんなことを考えてるうちに、寛治がジムに行くことはなかった。
自分の気持ちが邪魔して、行きづらくなってしまったのだ。