生きる

今シーズン、最後の試合の日だった。
トライアス対キングダム。
そんな中、稔は一人グラウンドで、バッターボックスに立っていた。
相手もいなければ、味方もいない。
審判もいなければ、観客もいない。
マウンドにはピッチングマシンが一台。
稔が遠隔ボタンを押すと、ピッチングマシンから球が投げられた。
腰と肩を平均に回し、バットを鋭く振った。
ボールとバットのぶつかる音が、心地よく脳に響いた。
その球が場外に出る頃、トライアスは試合に勝利していたときだった。