生きる

翌日、山崎は自主退社となっていた。
あいつのことだから、本当に自分から辞めたのかもしれない。
廉太郎はパソコンに向かいながら、そう思っていた。
書類の束を見つめながら、今日の夢を思い出した。
迷ってもなく、左右の道にも行っていなかった。
ただ一歩、足を前にしたところで目が覚めたのだ。
何だか奇妙な感じがして、しょうがなかった。
目が回ってきて、気分も悪くなった廉太郎は早退を申し出た。
立川は嫌味の顔をし、グチグチ文句を言い始めた。
廉太郎はそれに耐え、やっと早退の許可が出た。