今日は約束していたデートの日。
すでに支度を済ました葵は、外で待っていた。
「早くー。遅いよ。」
すぐに時生も支度をし、家から出た。
「悪い、悪い。さて、どこ行きたい。」
「えーとねー……」
葵はあれやこれやと考えていた。
葵の顔を見ていると、自然に笑みが零れる。
時生はゆっくりと空を見上げた。
今日の空はモノクロだ。