生きる

手術が終わったのは、それから八時間後のことだった。
オペを済ましたばかりの医者に、すぐに葵は駆け寄った。
「と、時生は……時生は大丈夫ですか?」
手袋をポケットにしまい、マスクと帽子を取った。
笑顔を見せながら、医者は言った。
「手術は成功です。彼は大丈夫ですよ。」
あまりの嬉しさに、葵の目から涙が溢れだした。