愛華中学生 ――――― 3年の先輩に呼び出しをくらった放課後のことだった あたしの親友の佳奈がいきなりうちに泊まりにきたいといった 佳奈の家の会社は経営がうまくいっていないらしく、 家のなかが荒れているらしい いいよ、と承諾して 佳奈の家に行き、 あたしの家に行こうと 車に乗ろうとしたときだった 中学生2年のような男の子が走ってきた 彼はものすごい形相で 何かから逃げているようだった