BLACK×HEAVEN

女性銀行員は、強盗がカウンターに優しく置いたアタッシュケースを持ち、奥の部屋へ進もうとした。



「どこへ行くんです?」



強盗がトーンを少し低くして聞いた。



「あの…ここにはお金…ないんです…。金庫へ行かないと…」



あぁ、女性銀行員、呼吸困難に陥ったような話し方になってもうてる。



「あぁ、それもそうですね。では、見張りを付けさせていただきます。構いませんね?」



一応確認はしとるけど、こんなんやったらうんとしかゆえへんやん。



女性銀行員はコクリとうなずいた。



声も出せへんようになったんちゃうかと不安になった。