「変わったヤツらだな」



エンマの声は優しかった。



「うん…でも、見た目とは違ってみんな誰よりもいいヤツやで」


「わかってるよ。そうじゃなくて」


「どういう意味?」


「お前は今幽霊なんだぞ。


死んだはずのお前が突然目の前に現れたのに、誰一人怖がってなかったじゃねぇか。


怖がるどころか、嬉しくてたまんねぇって感じだった」



はっとした。



確かに、驚いてはいたけど誰もあたしを怖がってはなかった。