BLACK×HEAVEN

たっぷりと時間を置いてから、リュウはまた話し始めた。



「でも、容姿を変えられるのは死者への配慮という理由からだけじゃない」



これから聞く話の方が重要らしい。



リュウの表情でわかった。



「どれだけ親しかった奴が来ても、どれだけ愛した人が来ても、閻魔は自分の正体をバラしてはいけないんだ。


自分から名乗ってはいけない。


でも、相手も気付かない。


それが、過去に罪を犯した閻魔への罰だ」




名乗りたくても名乗れへん…



気づいてほしくても気づいてもらえへん…



それがどれだけ辛い事か、今のリュウの表情と声で痛いほどわかった。



「もし…その決まりを破ったら…?」



リュウは…



これからどうなんの…?



あたしの為に、上での掟を破ったリュウはどうなんの…?