「下界におりて働いてもらう」


「下界?じゃあ、あたしは生き返るって事?」


「そんなわけねぇだろ。幽霊として下界におりるんだよ」



頭痛くなってきた。



死んでも頭痛は起こるらしい。



厄介な話。



「一応聞くけども、幽霊って…学校のトイレにいたり、病院にいたりするあの幽霊やんな?」


「そうだな。あの幽霊だな」



まさか自分が幽霊になるなんて考えた事もなかった。



でもまぁ、さっき死んだわけやし、そうなるんか。



「働くって、何をするん?」


「世の中の為になることをしてもらう。って言っても、下におりてから説明した方がわかりやすいだろうから」



エンマはあたしの顔の真ん前に手をかざした。



その手を一振りすると、あたしの体はオレンジ色の光に包まれた。



熱い…